アスファルト舗装について

アスファルト舗装について

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お疲れ様です

先日行った勉強会の内容紹介の続きです

今回はアスファルト舗装についてです

 

アスファルト舗装の長所は

  • たわみ性があること
  • 他の舗装よりも早く終わること
  • すぐに交通解放ができること
  • 補修しやすいこと

たわみ性があることで、少し変形してもある程度耐えられます

短所はコンクリート舗装に比べて寿命が短いことと、荷重や油、熱に弱いことです

 

アスファルト舗装は主に下から路体層→路床層→下層路盤層→上層路盤層→基層→表層
の順番で出来ています

車などの交通荷重は上の層から徐々に分散されて下層に伝わっていきます

  • 路体層・・・地面、元々ある土を転圧することが多い
  • 路床層・・・路体層から1mの厚さの部分、砂を主に使用し支持力は季節の影響をほとんど受けない
  • 路盤・・・荷重を分散させる層
    • 下層路盤:クラッシャラン(岩を破砕機で砕いたもの、大きさが不揃い)を主に使用
    • 上層路盤:大きさが揃った砕石などの強度が大きい良質な材料を使用
  • 基層・・・路盤の不陸整正をすると共に表層から加わる荷重を路盤に均一に伝達する
    通常加熱アスファルト混合物で作られる
  • 表層・・・一番上にある摩耗やひび割れに抵抗する層で平坦で滑りにくい
    快適な路面を確保するための層
    加熱アスファルト混合物で作られ、透水性にするかを選ぶことができる

 

アスファルト舗装をすることになったら以上の基礎知識をもとに、どう設計するかを考えます

道路管理者が定めた性能指標を満たせるように設計しないといけません

性能指標は主に4つあります

  • 疲労破壊輪数(49kNの荷重を繰り返し加えてひび割れが起こるまでの数)
  • 塑性変形輪数(表面温度が60℃の時に49kNの荷重を繰り返し加えて1㎜変形するまでの数)
  • 平たん性
  • 浸透水量(雨水を道路の下に浸透させる構造の場合の追加項目)

49Nkは5トンで、大型車1台分です

 

この指標を満たすために、どの材料を使って各層どれくらいの厚さにするかを考えます

いい材料を使ってどの層も厚く作れば丈夫な舗装に出来ますが、費用対効果を考えて
条件に耐えうる最小限のコストで設計しないといけないのが難しいところです

 

この先の内容は専門的すぎてうまく紹介できないため割愛させていただきます

舗装の会社に居ながらも舗装についての知識が皆無だったので今回の研修は勉強になりました

知らない分野の話は難しいですが知っていくのは楽しいですね

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