日別アーカイブ 07/21/2021

戸田アスコンさんへ工場見学

 

お疲れ様です

7月8日に研修の一環として戸田アスコン株式会社さんへ工場見学に行ってきました

戸田アスコンさんはアスファルト合材の製造、販売や廃材処分を主に行っている会社です
トウケンでも東京や埼玉の現場でよくお世話になっています

丸1日の工場見学を快諾して頂き、ブログへの掲載も許可して頂きました
ありがとうございます!

 

工場見学のスケジュール

9時頃~座学

配車担当の方からの説明

製造出荷担当者からの説明

試験室(品質管理課)からの説明

お昼休憩

合材プラント内見学

破砕工場見学

小テスト、質疑応答

以上の充実したスケジュールを組んで頂きました

 

座学では、アスファルト舗装材や各種品質試験についての説明を受けました

 

アスファルト混合物はアスファルトに骨材、フィラーが混ざったものです

アスファルトはストレートアスファルトやⅠ型、Ⅱ型、H 型ポリマー改質アスファルトなどがあります

骨材にはアスファルトコンクリート再生骨材が使われます
再生骨材は受入れた廃材を破砕、分別したもので作られています

フィラーは砂よりも細かい石灰石粉や消石灰などの粉です

どの材料も大きさや含有率などに厳格な規格があります

 

アスファルトの品質は試験で確認します

試験は色々な種類があります

針入度、軟化点、伸度、引火点、薄膜加熱、密度、トルエン可溶分、高温動粘度、60℃粘度
タフネス(把握力)・テナシティ(粘結力)、曲げ仕事量・曲げスティフネス、ラベリング
などの試験があるそうです

製造レベルの管理で現場担当者としては少し縁の薄い品質管理項目です
皆「耳慣れない」とのことでした

試験が終わり、審査に合格すれば認定合材となります

審査は1年に1回実施されているため、使用先(お客様)に
提出する「材料承認願」には有効期限があります

 

配車はどの現場にどの車で、どのドライバーの方に運転してもらうかを手配する
とても計画性が求められる仕事です

配車担当の方からは、2日前までにはオーダーを頂きたいとお願いがありました

現場によっては前日の午後に連絡したりすることもあったため要反省です・・・

 

製造出荷担当は引き取り、配達の両方のダンプを何番サイロに行く様にアナウンスしたり
サイロ下(合材をダンプで受取る所)の微細な誘導をしています

10台ほどの場内モニターを見続けながら適切な音声ガイドをしていました

 

アスファルトを出荷する時の温度は最適な締固温度より20℃近く高く設定されています
運搬で10℃、施工中で10℃温度が下がる事を想定しての温度です

アスファルト舗装時の温度管理基準は決まっていて「初期転圧温度」の
110℃以上が規格値です
より密度の出やすい現場では、最適締固め温度を目がけて管理しています

ただし転圧するときに温度が高すぎるとヘヤークラック(髪の毛ほどのひび)が生じやすくなってしまいます

規格値を下回らず、きれいに舗装できるように試験成績表や
プラント推奨温度を元に施工者が管理します
出荷との密な連携も不可欠ですが、それも含めて現場担当者の腕の見せ所です

 

試験室の方からは座学で習った試験を実際に目の前で見学させて頂きました

マーシャル試験


割合を考えて作るのは楽しそうですね

 

ホイールトラッキング試験

 

日常管理は当日実際に出荷した合材をサンプリングし、配合計画書通りかどうかを
室内で確認するものです

その名の通り毎日行っています

 

 

お話を伺った後はお昼ご飯にプラントの方がいつも食べている仕出し弁当を頂きました

お昼休憩中も事務所内では電話がひっきりなしにかかってきていて
大型工場の忙しさを垣間見た気がします

 

午後からはプラントの中を見学しました

 

レミファルト製造

 

ふるいにかからなかった再生材の分別をしています

 

数千トンも作っているので当たり前ですが、どの施設もとても大きく迫力があります

ホッパー(作った合材を運ぶもの)

 

作った合材をストックするサイロ

 

 

プラントの後は破砕工場も見学しました

現場で出た廃材が実際に処理されているのを見ると感慨深いものがあります

 

見学が終わった後は小テストを受けました

全員全問正解!
とはいきませんでしたが、見学をする前よりは正答率は上がったと思います

 

最後に質問に答えて頂き、帰社しました

 

午前、午後ととても充実していて学ぶことが多く充実した時間を過ごすことができました

現場で合材を頼む時や、廃材処理を頼む時にその先の処理を想像できるようになってよかったです

また、普段電話でしか話したことがない人と直接会って話せたり、工場の苦労を知ることによって
今後お互いの仕事や連携に良い効果があればいいなと感じました

学ぶことが多く今回だけではすべて理解しきれなかったため
機会があれば2回目の見学も行いたいですね